燃料電池用電極触媒

燃料電池用電極触媒

Fuel Cells Electrode Catalyst

受賞受賞

燃料電池自動車と水素ステーションの国内普及シナリオ

燃料電池(FC) 車の国内普及シナリオ

走行中に有害ガスやCO2を一切排出しない究極のエコカーである燃料電池自動車(FCV )。2014年12月、トヨタ自動車より発売開始された世界初の量産型FCV “ミライ(MIRAI )”には、当社の電極触媒が搭載されています。
我が国における燃料電池の実用化と普及に向けた課題解決のための政策提言を目的とする協議会である“燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)”は、2015年をマイルストーンとしてFCVの一般ユーザー普及開始時期と位置づけ、主要な国内外自動車メーカ、国内エネルギー企業の同意として「2015年から一般ユーザーへの燃料電池自動車の普及開始を目指すと共に、以後ユーザーの利便性確保のための水素供給インフラをFCV普及に先立って構築する」シナリオを発表しました。
2016年以降、2030年に向けた短期的なFCV普及・水素ST整備については、経済産業省の水素・燃料電池戦略協議会でロードマップの検討が進められています。

燃料電池自動車の仕組み

燃料電池自動車の仕組み燃料電池自動車の仕組み

  • Step1. 水素を燃料として搭載し、大気中から酸素を供給
  • Step2. 水素と酸素を反応させて「電気エネルギー」を取り出す
  • Step3. 電気でモーターを動かし走る

燃料電池用電極触媒

貴金属(PtCo)カーボン担体の特長

・白金(Pt)系の活性種が、ナノレベルで分散します

・「カーボン種」や「活性表面積」「表面」が性能を左右します

当社の開発した、貴金属担持カーボンは、自動車用排ガス触媒技術て培った「貴金属加工技術」と、環境ケミカル事業で培った「カーボン処理技術」を集結し、白金(Pt)の使用量を大幅に削減しつつ、燃料電池自動車の燃料である水素(H2)と、酸素(O2)の反応性を高めることに成功しました。

従来の電極触媒とMIRAIに搭載された触媒の違い

MIRAI(ミライ)触媒開発背景MIRAI(ミライ)触媒開発背景

当社が開発した“燃料電池用電極触媒(MIRAIに搭載された触媒)”は、燃料電池車の車両課題としてあげられていた「燃料電池の出力向上」を克服したことに加え、高価な白金(Pt)の使用量の大幅な削減によるコスト低減も実現し、世界初も量産型FCVの販売に大きく貢献しました。

動画で見る「燃料電池車における、電極触媒の革新技術」

当社では、これまでの排出ガス触媒分野に加え、燃料電池用電極触媒やキャパシタ用炭素材などの先進技術分野にも力を入れています。
究極のエコカーに対応するために電極触媒を開発・量産。
当社は、排ガス触媒と活性炭の技術を生かし、最先端の電極触媒をトヨタ自動車殿と共同で開発し世界初の量産型FCV「MIRAI」採用されました。